――雪が降っていた。
中学一年の冬。相沢祐一はかつて過ごした場所、海鳴へ再びやってきた。
理由は、両親の都合だ。転勤を渋った彼に母が提案した、叔母の家への居候。
慣れない土地とはいえ、言葉の違う場所より幾分ましだと、祐一はその案にすぐに乗った。
それに、ここにはあるのだ。約束を果たすべき相手が。
空を見上げる。
そこには白い牡丹を降らせる空と、そして――
「――白昼の流星……か」
空を流れる、青く輝く流星群に向けて呟き、祐一は身を震わせる。
20個目までを数えていると、従姉妹の、水瀬名雪の呼ぶ声がした。どうやらようやく迎えが来たようだ。
見上げるのを止めると、祐一は、彼女が差し出した冷たい缶コーヒーを手に取った。
さあ、始まる。
雪降る町の人の魔法と奇跡と欲望の、歌が。
B.S/X0
――Xの鼓動、0の本能――
こんなとこでまで戦うことになるとはなあ!
お兄さん!?
魔法使いが、もう一人……
さあ――奮えるぜっ?
――子狐のよくぼう――
ジュエルシードは生きる物の欲望に反応して力を発揮する
犬じゃないけどワンダフルだな。あ、そんな目で見ないで……
俺じゃこの子は救えない。
救うだなんて上から目線。私は、まっすぐ祐一が見たいだけなのに。
――レッツ討伐サンダーボルツ――
私は魔物を討つ者だから
こっちは魔法使いだぜ? 三十路は過ぎてないけどな。
邪魔するのなら、あなたが相手でも――!
いいから手を貸せ、サンダーガールっ
――病める少女の止めない願い――
生きたいって望みも、悪いこと……?
それを語って尽くすには、誰も彼もが若すぎるでしょ。
いいんでしょうか、あの人からジュエルシードを奪っても……
失う痛みを知ってる。だからこそ、おまえを止めなきゃいけないんだ。
――痛みと喧嘩と友達と――
ほんとにいいって、思ってます?
今の世の中、悪くないって評価だけでも、結構ありがたいと思うんだけどねえ。
邪魔をする気か相沢祐一!
違うね。あいつらの手助けを、してるだけだろ!?
溢れるほどの痛みと、満たされない心を持って……
「X0……起動!」
起動する――
リメイクです。
そんじょそこらとは比較にならないレベルの、リメイクです。
具体的にはデバイスから何から、そもそも一期から始めるリメイクです。
前B.S.でうまくいかなかったところや、全く挟まなかったKanonの要素も加えつつ、心機一転な形でがんばろうかと。
そろそろ謝った方がいいのではと思いますが、がんばって流す方向でお願いします。いやほんと。
うまいこと映画の1stとからめながら、2ndでは我らが相棒も登場させたいとか思ってますので、どうぞよろしくお願いします。
2010年最後の更新が、こんなのでごめんなさいね。反省してます。